2025年– date –
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世界はなぜでできている
なぜ米作りには「88の手間」がかかると言われるのか?
なぜ「88」なのか?──まずは疑問から 「米作りには88の手間がかかる」——そんな言い伝えを聞いたことがありますか? まるで古い格言のように語り継がれてきたこの言葉。何となく「米作りってずいぶん大変なんだな」ということは伝わってきます。 でも、ちょ... -
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なぜ医師や看護師のユニフォームは、「白一色」から「カラフル」に変わったのか?
病院は、白の王国だったはずだ 病院は、かつて「白の王国」でした。しかし、いつからかその景色は変わりつつあります。 二十年前には異端とされた青や紺の「スクラブ」と呼ばれる衣装が、今では白衣と肩を並べる存在となっています。白衣姿の医師たちも、... -
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なぜ日本では新しいブランド米が次々と生まれるのか?-秋田「サキホコレ」の挑戦
新しいブランド米が生まれ続ける国 日本には驚くほど多くのブランド米があります。農林水産省が公表する登録品種は、およそ1,300種にものぼり、さらに毎年約20もの新品種が誕生しているといいます。まさに「ブランド米戦国時代」と呼ぶにふさわしい状況で... -
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なぜコシヒカリは日本のブランド米の絶対王者になったのか?
コシヒカリ ― 日本のブランド米の絶対王者 「コシヒカリ」という名前を聞いたことがない人がいるなら、これまでどこで暮らしてきたのか、むしろ聞いてみたくなるほどです。それほど、このお米は日本で圧倒的に知られた存在です。 農林水産省に登録されてい... -
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なぜお米の値段はこんなに急に上がったのか?
米価急騰という「事件」──単独犯の犯行ではない おにぎりが、ちょっとした高級品に思える日が来るなんて、いったい誰が想像したでしょうか。去年の秋ごろから米の値段はぐんと跳ね上がり、高止まりしたままです。わずか数年前まで5キロで2,000円前後だった... -
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なぜ竹は一日に1メートル以上も伸びるのか?
竹は一日で1メートル以上も伸びる 「雨後の筍」という言葉があります。雨上がりの竹林で、筍が一斉に頭を出し、ものすごい勢いで伸びていく様子を表したたとえですが、これは決して誇張ではありません。 実際、わずか24時間で121センチも伸びた記録があり... -
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なぜ日本語は縦にも横にも書くのか?
二刀流は大谷翔平だけじゃない メールは横書き、小説は縦書き。Webサイトは横書き、新聞は縦書き。履歴書は横書きなのに、お礼の手紙は縦書きにしたくなる——。 私たちはそんな書き分けを、日常でごく自然にこなしています。けれど、よく考えてみると不思議... -
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なぜおにぎりは三角形なのか?
日常の定番「おにぎり」──なぜ“あの形”なのか? 日本人にとっての「おにぎり」とは何でしょうか? 遠足や運動会の朝、眠い目をこすりながら母が握ってくれた手の温もり。コンビニの棚でつい手に取る、無意識の昼食ルーティン。簡素で、控えめで、けれど不... -
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なぜ日本の郵便ポストは赤なのか?
日本はポストの色に「赤」を選んだ 街角に立つ赤いポスト。使う機会は減りつつあるものの、あの赤は変わらず健在です。子どもがクレヨンでポストを描けば、まず選ぶのは赤。もはや“国民的既成概念”と言っていいでしょう。 でも、ふと考えたことはないでし... -
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なぜ北米の周期ゼミは「13年」や「17年」ごとに一斉に鳴くのか?
指揮者なき合唱団──なぜ彼らは、13年後、17年後の“その日”を外さず鳴くのか? 日本の夏は、セミの声から始まります。ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ──それぞれがまるで合唱団のパートを受け持つように、入れ替わり立ち替わり鳴き交わす。毎年決... -
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なぜカエルは雨が降る前に鳴くと言われるのか?
カエルが鳴けば、雨が降る? 都会の夜に、カエルの鳴き声が聞こえることは、もうほとんどなくなりました。けれども、子どものころ田舎で聞いたあの声が、雨の気配とともに思い出されることがあるかもしれません。 「カエルが鳴くと雨が降る」――どこか懐か... -
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なぜホタルは光るのか?そしてなぜ夏だけ?
光る理由、心に残る理由 最近、ホタルを見たことがありますか?そう尋ねられて、「はい」と即答できる人は多くないかもしれません。かつては小川や田んぼのそばで当たり前のように見かけた光。けれど今では、ほんの限られた場所にしか姿を見せなくなりまし...